響きのいいオカリナ

 さる7月16日(土))年2回恒例、長谷川音楽教室ギター科の「ギターをもっと楽しむ会」に参加した。
 くじら重奏団のメンバーとして、参加したのだが、本来演奏すべきギターソロが間に合わず、長谷川先生の伴奏で、「紫陽花」をオカリナで演奏した。
 わりと心地よく演奏できたのだが、完璧だったわけではない。
 田村先生の講評では前奏の部分のピッチが不安定だったとのこと。
 合ってないなあ、と思っていたが、指摘されると、やっぱり、と思う。
 伴奏楽器と同時に演奏が始まる場合には、ア・カペラのコーラスのように最初に音の確認をしたほうがいいのだろう。

 オカリナは、最終的なピッチの微調整は、歌を歌うときのように演奏者が行わなければならない。
 だからといって、調律をいい加減にしては、いけない。むしろ厳密な調律をすべきだだろう。
 
 そこで常に問題になるのが、息圧の問題。強く吹けば音は高くなる。弱くすれば低くなる。
 高くなるほど相対的に息圧を強くするように調律するのがオカリナの調律の一般的なやり方だと思う。
 しかしオカリナは、強く吹きすぎると、詰まって音が出なくなる。
 けれどもオカリナの生まれたイタリア製、ヨーロッパの物などは、逆に強く吹かなければ、音が出ない。
 
 僕の作るオカリナは、響きを重視して、弱い息圧でも響くオカリナを目指す。
 だからAF菅よりも大きなものになると、高音域は、強く吹くと詰まる傾向がある。
 低音から高音まで、柔らかく音ぬけがよく、吹き心地のいい、演奏中音の振動が手に感じられるほどの響きを持ったオカリナは、どうしても楽器に合わせて、息圧をコントロールしなければならないと思う。

 試奏してもらう時、強く吹きすぎて、ピッチが高い、高音域が詰まると思われてしまうことがある。
 逆に軽く吹いても音が出る、吹きやすいオカリナだ、と言ってくれると我が意を得たり、とうれしくなる。

 近頃強く吹くオカリナが、多くなったような気がするが、僕は、あくまで響きのいいオカリナを目指そうと思う。
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湘南国際オカリナフェスティバル

湘南オカリナフェスティバル 昨日7月9日(土)茅ヶ崎で行われた、湘南国際オカリナフェスティバルに初めて出店。
 出店されているオカリナ製作者の方は、皆初めてお会いする方ばかり。
 様々なオカリナを試奏させていただき、また色々な方に自分の製作したオカリナを吹いていただいた。
 新しい出会いもあり、様々な意見もうかがうことができた。
 また、テレマン楽器で、販売していただけることにもなった。
 今回、自分が目指していたオカリナの音の方向性、一言でいえば、あくまでも響きを大切にする、ということだが、それはは間違っていなかった、という確信が持てた。
 そして、それとともに様々な課題も、明確になった。
 朝の9時半から。6時半までの長丁場だったが、様々なスタイルのタイルのオカリナや、演奏を聴き、とても有意義な時間を過ごせた。

 今回は出店だけだったので、一人で参加したため、演奏を聴くことがあまりできなかったが、このような演奏会で最近思うのは、レベルが高くなった、ということ。
 オカリナ人口の増加、底辺の広がりとともにトップのレベルも高くなったということだろうと思う。

 このようなイベントを支えているのは、ボランティアの方々。オカリナを愛する人々に感謝!
 これから懇親会に、という皆さんに挨拶をして帰宅したのは、9時過ぎ、遅い夕食をすませると疲れて居眠り……。

夾雑音

 オカリナ製作で、ずっと問題になっているのが、夾雑音。
 主に、高音域の音割れ、かすれ。
 特にC菅高音域はクリアーな音を出すことが難しい。
 製作メモには、音割れ対策が沢山書かれている。悩ましい問題である。
 原因のほとんどは、歌口の正確な形成ができていないことによる。歌口が大きすぎると音が割れ、さらに大きいとかすれる。小さすぎると高音域が詰まって音が出なくなる。音ぬけのいいクリアーな音を出すには、歌口の精度の高い形成が不可欠だ。
 歌口の大きさ、リップの角度や形も0・1mm単位で、音が変わる。
 しかし、オカリナの音は複雑で、どこが原因で、夾雑音が出ているのかなかなかわからないことが多い。
 指孔の乱れや内側、特に接着面のギャップなども、音割れの原因になる。
 内側をきれいにしたら夾雑音がなくなり音ぬけがよくなったことは何度も経験している。
 内側の乱れは、音の乱れの原因になると思う。
 断定しないのは、内側が乱れていてもいい音のオカリナが存在するからだ。

輪切りオカリナ オカリナの接着面の内側をきれいに仕上げるために、形成のが終わりある程度固まったオカリナを右手親指の孔から輪切りに切断し、内側を指やヘラ、などを使い滑らかに仕上げる。
 輪切り部分を接着し、右手指孔から内側の接着面のギャップをきれいに整える。
 こうすることにより音割れの原因探しに悩まなくてすむようになった。
 形成後の音の調整が歌口部分に集中できるからだ。
 後は、いかに正確な精度の高い歌口を作ることができるかにかかっている、ということになる。多分このようにして、きれいな音を出すことはできるようになると思う。
 しかし、それは必ずしも美しい音とは言えないかもしれない。
 完全にクリアーな夾雑物のない音を作ることはできないが、仮にできたとして、もそれは何の感動も覚えない無味乾燥な音でしかないだろう。
 もともと音そのものが空気の震え、つまり乱れによって生まれてくるものなのだから、どの程度の乱れが、美しいと感じるかは、人それぞれの感覚によって違ってくるのだろう。
 けれども、理想のオカリナの音のイメージがある。その音は普遍的なものであると信じたい。
 その音を求めて……
プロフィール

森秀文

Author:森秀文
多摩美術大学絵画科卒
長く木版画の制作にいそしむ。
1991年頃よりオカリナの制作を独学で始める。
オカリナ演奏を山本千恵子に師事。
ギター演奏を長谷川郁夫に師事。
現在「くじらギター重奏団」メンバー。
ルアー・フライフィッシング、野菜の栽培も行っている。

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