再々マルタ

 2016年3月31日(木
多摩川に昇る朝日 桜の花が、今日あたり満開になるのではないか、という天気予報。
 日の出とともに多摩川へ、再々のマルタ釣り。
 前回と同じポイントに行くと誰もいない。マルタの小さな群れが水しぶきを上げている。前回よりは魚が多いようだ。
 釣り始め、いつもとは違う新しいタックルとフライを流してみる。……釣れない。
 いつものフライ、タックルに戻し、釣り始めて30分ほどしてようやくヒット。きちんと口にかかっていた。しかし、その後もあまり釣れない。
 魚はいるのだが、口を使ってくれないのだ
 そんな中、ハットをかぶり胸まであるロングヘアー、いかにもアーティストらしい雰囲気の若者が、フライロッドを持って、やってきた。
 彼はウエーダーは持ってきておらず、挨拶をすると、裸足になって中州に渡り、釣り始めた。
 しばらくして、いやな音が聞こえてきた。彼のロッドが折れたらしい。
 折れたのか、と聞くと、継ぎ目が割れた、とのこと、何か補修するものはないですか、というので、何とかなるようならと輪ゴムを持って、中州に渡ってみると、4番ロッドが、継ぎ目が割れるどころか完全に折れてしまっていた。これではもう釣りにならない。
 その後彼は、釣り具の片づけをして、後ろで僕の釣りを見ていた。
 今日はしばらく見学して、と言うので、話しながら釣りをしていた、すると、だんだんヒットするようになってきたので、何匹か釣った後、僕の使っているロッドを使ってもらった。
 6番ロッドは初めてらしいのだが、手つきはなかなかのもの、あっという間にマルタを釣り上げてしまった。
 聞くと、やはり絵を描いている、とのこと。色々釣りの話をして、彼は帰って行った。
 その後、1時間ほど釣り続け、12時きっかりに納竿。

 結局、マルタ16匹、ニゴイ2匹という釣果だったが、きちんと口にかかったのは、6匹。あとはほとんどが鰓よりも前にかかったスレ。完全なスレがかりは3匹、内2匹はニゴイ。
 このニゴイ、大きい方は61㎝もあり、スレ3倍引き、なおかつ流心に入ってしまったので、ランディングは大変だった。
 今回このパターンで、2匹バラしている。まだまだランディングは下手くそだと思う。
 55㎝マルタ 61㎝ニゴイ
 魚はたくさん見えていた。しかし、釣れないときは全く釣れないし、スレがかりもしない。釣れる時は、スレも含めて連続してかかってくる。
 このことを考えると、スレは、やはり何らかのアタックが行われている、としか考えられない。偶然針が魚の体に刺さるのならば、全くかからなくなってしまう時間の説明がつかないからだ。
 それにしても、釣れる時と釣れない時、つまり魚の活性がよくなる時とそうでない時はどうして起こるのだろう。活性が悪い時はどのようにしても釣れない。
 釣りは、時と場所が釣果のほとんどを決めるような気がする。名人は、その見極めに長けた人なのだろう。

 帰宅して、高校野球の決勝戦を見た。高松商業は、故郷香川のかつての強豪。
 延長11回の末のサヨナラ負け、56年ぶりの優勝という大物がすり抜けていった。
 満開予報の桜、八分咲なのに散り始めて……。
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再びマルタ

 2016年3月23日(水)
 一昨日桜の開花宣言を聞き、春の風物詩マルタ釣りにまた出かけた。
 目覚ましをかけ忘れ、釣り場に着くと7時近くになっていた。
 すでに2人先行者がいて、フライロッドを振っている。
 前回と同じポイントで、魚がいるのが見えるのだが、一人の方が言うには、あれはマルタではなく鯉。
 マルタの姿はあまり見えなかったので、その魚を確かめつつ鯉を釣るのも悪くはない、と思っていたが、水しぶきを上げているところを見ると産卵行動中、この状態の鯉は餌には見向きもしない。
 先行者の二人が釣っている場所の脇で釣らせてもらうことにする。
 マルタが泳いでいるのが見えるが、群れといえるようなものではない。なかなか釣るのは難しいと思う。
 何匹か先行者の方が、釣った後一人の人が帰ったので、その後のポイントに入らせてもらった。
 結果、12時近くまで釣って、6バラし、2キャッチ。
 52㎝ マルタ 59㎝ マルタ
 サーモンと同じくマルタ釣りもスレとばらしが多い。ばらしの原因は、おそらくスレがかり、身切れによるものがほとんど。
 口にかかっても、食いが浅い場合が多い。なぜなら、産卵のために遡上する魚は、餌をとらない。
 フライに食いつくのは、攻撃か、リアクションバイト、つまり反射的に口を使っているだけ。そして攻撃のために体当たりもするのではないかと思う。
 スレが多くなるのはこのような理由からではないだろうか。
 何匹かのバラシの後、2匹目に釣ったマルタは、これも完全なスレがかり、尻尾にかかっていた。
 なんと59㎝もあり、これが、川の流心に入ってしまったため、ドラグを鳴らしラインが出ていく出ていく。川べりを魚について下り、何とかランディング、サーモンフィッシングそのままである。

多摩川森林組合カンバッジ  帰りの片づけをしていると産卵床を作るためなのか、多摩川森林組合の人たちが何人か来ていた。
 Nさんという方が声をかけてくれて、マルタ釣りのアドバイスをしてくれた。そして森林組合のカンバッジをいただいた。着けていてくれれば仲間ということで、とのことだった。
 マルタの遡上はこれからが本番だとのこと、大群に出会うこともできるようだ。
 また来週多摩川に行こう。

春はマルタ

 2016年3月17日(木) 
 58㎝マルタ
 春の釣りはここ5年多摩川でマルタ釣りから始めている。
 春は曙、マルタ釣りなのだ。
 通称マルタ、と呼ばれるマルタウグイは、普段河口の汽水域に生息し、シーバス釣りの外道として釣れるとのこと。丸太のような 形状からこの名がついたのではないかと思われる。
 このマルタが、春に産卵のため婚姻色で身を包み、鮭のように川を遡上してくる。
 こんな都会の川で、50cm以上の魚が2万匹も遡上してくるというのには驚く。

 さて、今年のマルタ釣りは、昨年、3月の20日過ぎに行き、1週間前はたくさんいたと言われたので、気温のあがる今日に決めた。
 まだ未明の多摩川につくと川相が昨年とかなり変わっていて、川に入る場所や、ポイントもわからなかった。何とか川に入り、中州に渡る
 多い時は川が真っ黒になって、水しぶきを上げているのだが、マルタの姿はなく、ヘラブナ釣りの方が40㎝の立派なヘラブナを釣り上げていた。
 聞くとマルタは、3日前までたくさんいた、とのこと。
 そのポイントに行ってみると、マルタの姿はあったが、ほんの数匹。竿を出すが、全く釣れない。
 そこへ、ルアーマンが一人来て竿を出していた。その後フライマンが来て、近くで竿を出したが、しばらくして、2人とも場所を移す。その後、僕も下流にマルタを探して移動。
 先のフライマンがいて、話をする。あそこにマルタがいるようです、というので、その瀬に行ってみると小さなマルタの群れがいるようだったので、竿を出したが、反応がない。
 またしばらく下流に移動し、やみくもに鯉やナマズでもかかってくれれば、とキャスティングの練習を兼ねて、ロッドを振っていると、先のルアーマンが話しかけてきてマルタがいないのを残念がる。
 ロッドをしばらく振っていても何の反応もなかったので、またマルタが群れていたところに戻ると、ルアーマンとフライマンが向かい合ってロッドを振っていたので僕もそばで釣らせてもらった。
 9時頃、釣れる気がしな、と言って、ルアーマンが消え、その後、フライマンも帰った。僕もそろそろ帰ろうかな、と思っていたら、また、群れが戻ってきて、水しぶきを上げだした。もう一度だけやってみようとキャストしたところ、ヒット、よかった、釣れた!
 3匹目に釣れた魚はものすごい引き、この日一番大きく58㎝もあったが、これが、完全なスレがかりで、ランディングのやり取りは、サーモンを釣った時のようだった。
 その後12時を過ぎるまで根気よく釣って、7匹キャッチ。
 口にきちんとかかったのは2匹。3匹は顎にかかっていた。2匹は完全なスレがかりだった。
 でも、釣れてよかった。釣りはやはり粘りが肝心。
 これだけ少ない魚の中で、7匹は上出来。
 それにしてもマルタ遡上のピークはもう終わったのか、中休みなのか、桜が咲く前にピークが終わってしまうことはないのではないか、と思いたい。
 今年も大群が水しぶきを上げている場面に出会いたい。
52㎝マルタ 50㎝マルタ
48㎝マルタ 47㎝マルタ
43㎝マルタ 53cmマルタ






遅い初釣り

 釣れた魚
 2016年3月8日(火) 開成水辺フォレストスプリングに行く。
 今年初めての釣り、つまり初釣り。とても暖かい日。火曜日なので、人が少ないはずなのだが天気の悪い日が続いたせいか、思ったよりも人が多い。なかでも女性が多かった。
 午前中新しく作った、両面テープを使ったとんがり君や、ペレットフライを試したが、とんがり君は、キールにならず、ペレットフライは、コーティンぐの光沢が邪魔をするのか食いが悪い。従来のもののほうが両方ともいいようだ。
 午前中15匹。
 昼食は、ポークジンジャーセットとコーヒー。
 午後は、新しく作ったルアーのテスト。ペンシル5本、思い通りに泳いでくれたのは1本のみ。バランスに相当気を付けなければならないと思う。
 中通し錘にブレードフックをつけたものも試した。これは、ラインが絡まって、全く使い物にならなかった。ラインにからみ防止パイプをつければ使えるかもしれない。
 新しく手作りのプレス型を使ったスプーンはカップが浅いので、どのような泳ぎをしてくれるか楽しみに使ってみたが、これが全く完全に回転してしまう。ほとんどブレード。これはこれで、ブレードフックなど使わなくてもスピナーのように使えるのではないか、と思う。
 しかし、やはり思い通りのフォブリングをさせたい。カップ部分を深くさせた従来のものを使うときれいにフォブリングしてくれるので、カップの深いものを作れる型の作り直しだなあ、と思う。
 スプーン、ブレードのプレス型 5㎝スプーン
 ルアーは、テストだけ、魚は釣れなかった。
 その後、フライに戻り、アウトレット前に場所を変えて釣った。
 今回入っている魚は大きくても40cmに満たないものが多い。開成にしては小さい。そんな中魚、が群れを成して、回転して時々やってくる。入れ食いにはなるが、長くは続かない。
 底の方に定位している大物の魚はほとんど食ってこないようだった。
 大物を釣りたかったが、46匹を釣り上げ、テストもできたのでまずまず。久しぶりの釣、合わせの練習にもなった。

 帰り池を見ると水鳥の姿が、新松田の駅まで歩く途中、ムクドリが、欅に鈴なり……。
 池の水鳥 欅に鈴なりの鳥


オカリナのチューニング

 さて、オカリナのチューニング
 オカリナのチューニングは、製作中常時行っている。しかし、大きく分けると粘土で形成が終わった時点で、半音くらい低い音で1回目。乾燥が終わった時点で、焼成時の収縮を計算に入れてて2回目。焼きあがった時点で3回目というか最終チェックを行う。これは、あくまで、チェック。
 焼きあがった、陶器を削るのは難しい。ダイヤモンドヤスリや、ミニルーターなどを使うが、微調整。指孔を小さくすることはできないし、大きく削るとどうしても見た目がきれいではなくなる。基本的に焼成に入る前にチューニングは終えるべきだと思っている。

 オカリナのチューニングは、低いほうの孔から行うのが基本。全部の指孔をふさいだ状態で最低音が正しく出なければならない。C管ならばAの音、この音を作りだすのがまず大変。乾燥焼成による収縮を計算に入れて、内積を作るのだが、詳しいことはここでは省略する。
 最低音が低い場合は、小さな楽器なら、調整孔をあけて調整することができるが、大きな楽器の場合、高音部の指孔が大きくなってしまい指でふさげないほどの大きさになってしまう。
 ちなみに、この調整孔を指孔として使うことによって、現在スタンダードとなっている、アケタ式12孔オカリナが生まれたようだ。
高い場合は厄介だ焼成前なら割って内積を大きくすることもできるが、焼いてしまったら、最低音をあきらめて、次の音から正しい音にする以外に方法がない。

 オカリナのチューニングで難しいのは、乾燥、焼成による収縮を計算に入れなければならないこと。それに加えて、気温の変化による音の変化。
 そして、最も厄介な問題、吹く時の息圧による変化。
 オカリナの音は、同じ指孔を抑えていても息圧で、半音くらいは変化する。
 しかもオカリナはすべての音を同じ息圧で、吹くわけではない。低い音は弱く、高くなるほど強く吹く。そうしなければ、その楽器の持っている最大の音域を作り出すことができない。
 さらに息圧はその楽器の持っている音質にも大きな影響をを及ぼす。
 このような条件の中で、音程を指孔の大きさを調整して作り出す。……ほとんど不可能。本当に難しい作業だと思う。
 つまるところ最終的なチューニングは、演奏者の息遣いによって行わざるを得ない。

 2014年のアケタ オカリーナナ祭のパンフレットに音叉を並べてオカリナを吹く明田川孝氏の写真がある。チューナーのない時代、音叉の音を増幅して聞きながらチューニングしていたのだそうだ。
 今、我々にはチューナーがあるが、温度変化や息圧など様々な条件をチューナーが考慮してくれるわけではない。
音叉も、チューナーも一つの基準でしかない。その基準を手掛かりに勘と経験をたよりに音を合わせるのは人間の感覚なのだ。

 オカリナは、チューニング機能を持っていないので、ほかの楽器と合わせる時、合わせる楽器をオカリナに合わせてもらう。
ピアノのようなその場でチューニングできない楽器の場合には、オカリナの奏者が息圧でその楽器に合わせるしかない。
 いずれにせよ息圧を調整して、正確な音程を作り出すことに変わりはない。
 よい演奏家によってしかよいチューニングはできないということだ。

        焼成前のオカリナ

長谷川音楽教室ギター科発表会

3月5日
 立川RUSURUホールでの長谷川音楽教室ギター科の年に1度の発表会。
 今回が初めての方もいたがほとんどが、顔見知りの人達。年々レベルが高くなっている。
 そんな中、僕はベートーヴェンの「悲愴」の2楽章1曲のみ演奏したのだが、やっぱりあがって、ミスをした。
 いい演奏だったと言ってくれた人もいたし、ミスは全然気づかなかったと言っていった人もいて、ありがたいなあと思う。けれど、この曲を知っている人が聞けばはっきりわかることだ。
 情けないことに10年この発表会に出演して、一度たりとも納得のいく演奏をすることができていない。
 あがったから、練習不足だからと言い訳しても何の意味もない。
 とにかくちゃんと演奏できるようにしておけ!なのだ。
 練習が十分でないからあがるのだし、あがっても演奏できるようにしておくべきなのだ。
 練習で、ミスのない演奏ができていたのかといえば、そうではない。時々ミスが出るような状態で、本番でミスが出ないほうがおかしい。10年もたって、やっとこんな当たり前ことに気が付いた。

 かつて、エレキギターの寺内タケシが、親からもらった短刀をいつも持っていて、演奏に失敗したら腹を切るつもりだ、と言っていた。
 赤瀬川源平は、長谷川等伯の線の鋭さについて、切腹するような時代の人が描く線ですから、と言っていた。
 ギターの演奏で腹を切るのはまっぴらだけど、水墨画のような描きなおしのきかない絵を描くにはそれくらいの覚悟が必要なのだろう。
 人生は、何事も一回かぎり、一期一会なのだということを忘れないようにしたい。
 今回の演奏会もかけがえのない一期一会。
プロフィール

森秀文

Author:森秀文
多摩美術大学絵画科卒
長く木版画の制作にいそしむ。
1991年頃よりオカリナの制作を独学で始める。
オカリナ演奏を山本千恵子に師事。
ギター演奏を長谷川郁夫に師事。
現在「くじらギター重奏団」メンバー。
ルアー・フライフィッシング、野菜の栽培も行っている。

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