オカリナの調整

オカリナの調整 今日もオカリナの調整。
 調音,調律、チューニング、いろいろな言い方をするが、これは音程を合わせること。
 ここでいう調整は、音質を整えること。
 オカリナの歌口の大きさが大きすぎると音が割れ、もっと大きくなるとかすれる。小さすぎると低音、高音がつまって音抜けが悪くなる。
 このような現象は、歌口の大きさだけでなく、ウインドウエーや、指孔などの乱れによっても起こるが、ほとんどは、歌口の大きさにかかっている。
 いい音を出すには、0.1mmの精度でどんぴしゃりで合わさなければならない。
 当然乾燥前に合わせても乾燥後くるってくる。
 乾燥後、ルーペをのぞきながら、また内視鏡よろしく指孔から内部をのぞき、小さいときは削り、大きい場合は、きめの細かなどべ(泥漿)を極小の筆で絵の具を塗るように塗って、乾きを待って、削り調整する。
 歌口周り、リップの表面、エッジ、吹き出し口の、特に両角の形成などいくらやっても思うような音が出ない、もっといい音が出るのでは、……。
 一日この作業を続け、結局細部の問題ではなく、構造的な形に問題がある、ということに気付き、廃棄するか、湿し直して、作り直すか、ということになることが多い。
 しかし、この作業をするにも前提がある。ほかの部分が問題なく作れている、ということだ。
 音割れの原因として、歌口周り以外で考えられる最も大きなものは接着部分のギャップ。
 接着後、指孔から針金の先につ着けたスポンジなどで整えていたが限界がある。
 そこで、最近思いついたのは接着後右手親指の孔付近で輪切りにし内部を整えるというもの。輪切り部分で再度接着後は、親指の孔から輪切り部分のつなぎ目は、ほとんどきれいに整えることができる。

 いつまでも完璧を求めて、手を入れ続ける、という態度は、職人のものではなく、芸術家のものだ。
 あるいは、真理を求め続ける、学者の態度だと思う。
 レオナルド・ダ・ビンチは、多くの作品が未完成で、モナリザも最後まで手を入れ続けたらしい。
 完璧を求めると、終わらない。
 芸術家は芸術家である前に職人であるはずだと思うのだが……。
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ルスツ リゾート スキー場

 1月19日~22日
山頂から要諦 今年もスキーに行った。
 スキーには毎年行っているが、10年ぶりの北海道ルスツリゾートスキー場。
 
 道東では大雪で、羽田発千歳行きの飛行機は、欠航が心配され、引き返すかもしれない条件付きで、飛びたった。しかし、降り立った千歳では、雪は降っていなかった。
 吹雪で、スキーができないことを覚悟し、トランプなど準備したのだが、1日目と2日目はさすがに雪は降ったが、スキーをするには、まったく問題がなかった。
 3日目から晴れて、風もなく絶好のスキー日和。

 ルスツには中斜面のロングコースがたくさんある。
 朝一番、快晴のほとんど人のいないパウダースノーのゲレンデを疾走するは本当に気持ちがいい。
 山頂からは、蝦夷富士羊蹄山をはじめとする山々、洞爺湖のむこうに海を望む、絶景素晴らしい景色が広がる。
 こういう体験をするとスキーはやめられないと思う。

 ゲレンデ  有珠山・洞爺湖

 思えば30年スキーをしなかった年はなかった。
 大した技術もないのに急な瘤斜面に挑んだり、がむしゃらに猛スピードで滑降することはもうしないし、できない。
 その分気持ちよく美しく余裕をもって滑る楽しみを覚えた。そういう意味での技術はまだ向上しているような気がする。

 ニセコとともにここルスツにも世界中から世界一の雪質を求めてスキーヤーやボーダーがやってくる。ホテルの中やゲレンデは、日本人よりも外国人のほうが多い。
 スキー修学旅行の高校生達が、レッスンを受けていたが、日本人の若者は特に少ないように思う。
 事故を起こした格安スキーツアーバスの乗客はすべて若者だったとのこと。今の若者には、リゾートホテルに泊まってスキーをする余裕などないのかも知れない。

 最終日、10年以上使ってきたスキーブーツが割れて壊れた。ガムテープで、補修して、最後の半日は滑ったが、また滑るためには新調しなければならない、来年に向けて……。

ステップアップコンサート」

 1月16日(土)
 八王子いちょうホールで行われたステップアップコンサートにくじらギター重奏団のメンバーとして参加。

 ステップアップコンサートは、毎週土曜日にいちょうホールのロビーで行われているロビーコンサートに出演した中から選抜されて行われるコンサート。
 ロビーコンサートは毎年行っていたが、今年初めて、ステップアップコンサートに選抜された。

 初めて演奏するホールは、ギターの音もオカリナの響きも申し分なく、緊張している中でもオカリナを吹いていて、気持ちがよかった。
 聞いていた妻の感想は、オカリナの音はとてもよかったけれども、相変わらず、音程が甘いいとのことだった。やはり音程は相当厳しく気をつけなければいけない、とあらためて思った。

 けっして、充分とは言えない演奏なのだが、温かい拍手をいただだき、励まされて、次のステップが見えてきたような気がした。
 もっといい演奏をしたい、という意欲が出てきた、ありがたい。

初窯

割れたオカリナ 今年の初窯は、大失敗。
 かなりいい出来になるだろうと期待して電気炉のスイッチを入れたのだが、しばらくたって見ると、どうみても温度の上がり方が、早すぎる。
 10年使っている電気炉はマイコンで全自動で焼成ができる。
 様々なパターンのプログラムが設定してあるのだが、選んだプログラムとは違う温度の上がり方をしている。いわゆるあぶりの段階を飛ばしているのではないかと思ったので、いったん電源を切って、最初からやし直したのだが、やり直しになっていなかった。
 でたらめなプログラムをさらにでたらめにしただけだったようだ。

 焼成が終わるまでいつものようにほったらかしにして、窯をあけてみると、乾燥が十分でなかったのか、あぶりなしの急激な温度変化についていけなかったのか2個のAF管のうち1個は、無残に割れて、2個とも緋襷は焦げてしまっていた。
 この電気炉で、10年こんな失敗は一度もない。
 マニュアルをひもときながら、原因を調べたが、でたらめなプログラムが設定されていたということ以外わからない。とにかく設定のやり直しをした。

 失敗がつきものの焼き物の焼成。窯につききりで温度管理をするのが当たり前だったのだが、今や電気炉で、温度管理を全自動でまかせっきりにする。
 ほとんど失敗はなくなったが、その分思いがけないものもできなくなった。

 洗濯機も全自動、お掃除もロボットになって随分楽になった。
 これらすべてコンピューターのなせる業、車もそのうち自動運転になるらしい。
 そして戦争も無人機が爆撃するようになってしまった。
 自分の知らないところでロボットがすべてやってくれる。楽になる反面、大切な手や心の痛みをはじめとする感覚もロボットに肩代わりされていく……。
 道具に使われてはいけない。使っている感覚を失わないようにしなければならない。

 気を取り直して、AF管の作成にすぐとりかかった。

善通寺

 1月2日(土)
 善通寺五重塔今年の正月は、故郷の香川県善通寺市で迎えた。
 善通寺市は、善通寺の門前町、弘法大師空海の生誕の地である。そのわりには知られていない。
 隣の町が、金毘羅宮のある琴平町。こちらはよく知られていて、観光客もよく来るのだが、善通寺には立ち寄らないことが多いようだ。
 その善通寺も戦前は、よく知られた町だったらしい。
 なぜなら初代師団長乃木希典の師団、つまり軍隊があったからだ。町のほとんどが軍隊の施設でしめられていた。
 戦後、その跡地は農事試験場、大学、警察学校などに変わったが、一部は自衛隊が今も駐屯している。

 善通寺の初詣、元旦は混んでいてとても無理だと思ったので、2日の午前中に行った。しかし、やっぱり混んでいて、本堂にたどり着くまでどれだけ時間がかかるかわからないので、横っちょから、ローソクだけたててお参りした。
  参拝入り口 かたパンの店
 帰りに「かたパン」の店の前を通ると、ここも長蛇の列。明治時代から軍隊にも納めていたという「かたパン」、もちろんここだけでつくられている。
 子供のころから食べているが、噛むと歯が折れそうなほど硬い、生姜味のパンというかせんべいのようなものだ。雑誌で紹介されたりして、この人だかり。
 話のたねにはなるが、並んで買うほどおいしいものではないと思う。

護国神社 讃岐名物のうどんを食べて、護国神社に寄った。
 ここはあまり人がいない。護国神社は靖国神社の出先機関というか地方版。善通寺の伽藍同様、そんな場所とは知らず、子供の頃はここも遊び場だった。
 その頃にはなかった、先の戦争にまつわる、記念碑がいくつかたてられていた。
 護国神社1 
 この町もほかの地方の町と同じようにかつての繁華街がシャター通りと化し、実家の周りもほとんど僕の母と同じような老人の一人暮らしか、空き家になっている。

 いい天気、今年の正月はあたたかい。でも青空はほのさみしく……。
プロフィール

森秀文

Author:森秀文
多摩美術大学絵画科卒
長く木版画の制作にいそしむ。
1991年頃よりオカリナの制作を独学で始める。
オカリナ演奏を山本千恵子に師事。
ギター演奏を長谷川郁夫に師事。
現在「くじらギター重奏団」メンバー。
ルアー・フライフィッシング、野菜の栽培も行っている。

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